2018/04/15 タックル 壊れたリールも自力で治す!よく起こる不都合と解決方法のまとめ。
どうもゆるりです。
リールメンテのバイブル作成中です。
今回はリールでよく起こるトラブルの解消方法まとめです。
知ってる限り全部ガンガン詰め込みます。
たいていのトラブルは解消できるはず。
ではでは、まいります!
◆シマノ製スピニングリールでコトコト感や一定の間隔での異音。スプールを上向きにすると異音がする場合。
1番に疑うべきはウォームシャフト。
スプールを上向きにして巻いて異音がすれば、ウォームシャフトでほぼ確定です。
まずはウォームシャフトとウォームシャフトピンが痛んでいないか確認します。
痛んでる場合は釣具屋でパーツを注文。
ウォームシャフトに痛みがなければ、粘度の高いグリスに差し替えると解消されることも多いです。
上記はおすすめのグリス。
グリスでも改善されない場合はウォームシャフトのクリアランスが疑わしい。
普通にメンテしてるならほぼコレかと。
ウォームシャフトのシム調整で改善。
写真の部分にシムを追加して、クリアランスを詰める。
シムは釣具屋で注文して1枚50円とか。
きつすぎると巻きが重くなるので、ゆるりの場合は1000番と1500番のヤスリでシムを削ることも。
ウォームシャフトのシム調整でも駄目な場合はウォームシャフトピンが怪しい。
ウォームシャフトはピンがウォームシャフトの溝を移動することでスプールを前後させてます。
このピンのクリアランス調整で改善される場合もあります。
同じくシムは釣具屋で注文。
これでも駄目ならウォームシャフトピンの角を削るという荒業もあります。
ウォームシャフトピンの角を三角に削って接触を上手くかわす訳です。
やり方はこちらのブログで完璧に書かれてるのでご一読あれ。
納得の内容です。
これだけやっても駄目ならウォームシャフトとウォームシャフトピンを新しいモノに差し替えしかないかな。
◆ハンドルの逆転ストッパーが効かなくなった場合。
右から2番目の丸いボックス、シマノならローラークラッチ、ダイワならワンウェイクラッチでほぼ決まり。
名称と形状は違いますが、機能は同じです。
どちらも逆転を防止するパーツ。
大抵の場合はグリスが流れ混んでしまったか塩ガミが原因。
破損してなければ、混入物を取り除くだけで解決します。
慣れてない人は分解するとバネが飛んだりするので、パーツクリーナーにドブ漬けの方がいいかも。
パーツクリーナーで駄目なら分解です。
内部が破損している場合は釣具屋でパーツ取り寄せ、2000円くらいです。
あとローラークラッチはしっかり1日は乾燥させてオイルを挿した方がいいですよ。
グリスは駄目です。
◆空回しでは問題ないのにラインを巻いたらシャーシャーと異音がする。釣行時に糸よれが気になる場合。
ラインローラーが問題。
ベアリングの塩ガミやサビが疑わしい。
ラインローラーのベアリングは塩の影響を1番に受けます。
1年も使えば駄目になってると思ってもいいかも。
パーツクリーナーで洗浄してグリスアップで治るならOKですが、駄目なら交換。
シマノなら4x7x2.5サイズのベアリングでほぼ大丈夫です。
ダイワならサイズの合うベアリングを。
ノギスで内径(穴の大きさ)、外径(直径)、高さを測るのが1番確実な方法。
◆リールの巻き感が良くない、ゴリゴリ感がする場合。
いくつかパターンがあるので順番にいきますが、たいていの場合はドライブギヤとピニオンギヤが原因。
まずみるべきはベアリング。
塩ガミやサビがきていて回転がスムーズでなければ交換。
ベアリングに問題がなければ、ドライブギヤとピニオンギヤが怪しいです。
グリスが切れていないか、キズがついてないかを確認します。
目視で確認できないけど、グリスを多めに塗って回すと改善される場合もキズの可能性が高いです。
粘度の低いグリスを使っているならグリスを変更するだけで改善されることもあります。
グリスについてはこちら
グリスで解決するならいいですが、グリスが抜けるとまたすぐに巻き心地が悪くなるのでキズがある場合は研磨剤で削ります。
ピカールなどの研磨剤でOK。
綿棒や歯ブラシで優しく研磨するんですが、ギヤは少しのキズで巻き感が変わるので研磨する際は交換も覚悟の上でですね。
シマノはパーツを売ってくれますが、ダイワはドライブギヤとピニオンギヤはメーカー修理になります。。
ギヤにキズも見つからない場合はシム調整を試す価値あり。
目視でキズが確認できないようなら研磨より先にシム調整してみる方が良いですね。
削ってしまったら元には戻せないので。
シム調整の仕方はこちら。
◆スプールエッジについてしまったキズをなくす方法。
そのままですが、削ります。
ゆるりの場合1000番で削ってから1500番で削って最後にピカールで研磨です。
キズがどこにあったかもわからないくらい綺麗に治すことも可能ですよ。
◆ハンドルノブがカタカタする。
ハンドルノブのシム調整で改善。
最も簡単ですね、隙間をシムを増やして埋めていきます。
ちょうど良いところで終了。
上記は安いセットですが0.1mmが1番薄いので、それ以上はヤスリで削って調整です。
◆最も基本ですが、全てのネジは締めすぎないように注意。
ネジの締め過ぎ、ゆる過ぎでも異音がしたり巻き感が悪くなります。
どこも悪くなくてもネジだけでです。
ぴったりネジ穴に合う道具も大事ですよ。
ネジの締め具合で巻き感が変わるのは芯だしの記事に書いてるのでよければご一読あれ。
芯だしについてはこちら。
◆ベイトリールで飛距離が出ない場合。
ベアリングを確認します。
オイル切れ、塩ガミ、サビが疑わしい。
ベイトの場合はスプールの回転性能が飛距離に直結します。
オイルもダイレクトに飛距離に関係するのでこだわる価値があります。
オイルについてはこちら
もちろん回らないベアリングは交換です。
ベアリングの入手方法はこちら
◆最後にメーカーのパーツ供給期間は製造終了から6年間です。
ピニオンギヤやメインギヤはいつか摩耗がくるので供給期間内に入手しときましょう。
もし期間が過ぎてしまっていても在庫のあるパーツは売ってくれるので聞いてみる価値は大いにありますよ。
お決まりですが、リールのメンテ改造は自己責任でお願いしますね。
以上、参考になれば幸いです。
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