2018/03/17 タックル リールのメンテナンス巻き心地を良くする!シム調整と芯だしの方法。
どうもゆるりです。
ただ今、リールメンテのバイブル作成中です。笑
ってことで、今回はリールのシム調整と芯だしについて。
なんじゃそりゃと思った方は読んでおいて損なしですよ。
先にシム調整からご説明。
シムって何?
聞きなれないかと思いますが、パーツとパーツのクリアランスを調整する座金のこと。
ギアについてるペラペラの金属ですね。
ワッシャーと呼ばれてたりもします。
厚さ0.01mm、0.03mm、0.05mmとかのシム調整でリールの巻き心地やトラブルってかなり改善するんです。
要はギヤとギヤのクリアランスをキツ過ぎず、ユル過ぎずの絶妙な位置にシムで調整してあげるわけです。
数値がこまか過ぎるけど、難しく考えなくて大丈夫ですよ。
バラしては組んでの繰り返しで見つける感じなので必要なのは根気だけ。笑
メインギヤのシム調整は最も重要。
特にスピニングリールのシム調整はかなりシビアです。
シムのサイズはシマノとダイワ、リールの番手で変わるし、シムを入れる箇所も変わってきます。
とはいえ基本的な調整方法は一緒です。
ではでは、
まずはシマノスピニングリールでやり方をご紹介。
これはストラディック4000HGMですが、どのスピニングリールでもシムは左ハンドル側で調整します。
追加もしくは減らすで調整ですね。
シムのサイズはシマノでも番手によって変わるので、お使いのリールの番手に合わせて。
まれに右側にもシム調整が必要なこともありますが、ほぼないというくらい基本的には左側です。
元々入ってるシムもあるので、大抵は0.03mmとか0.01mmのシムで決まることが多いです。
シムは0.1mm、0.05mmはメーカーから取り寄せる、それ以下の極薄シムはヘッジホッグで購入するか、ラジコン屋で手に入れるかかと。
大量に買うならラジコン屋が安上がりですが、近くにない場合はヘッジホッグが手っ取り早いですね。
リール1つに0.01mm、0.03mm、0.05mmが2枚づつあれば自由に調整できるかと。
説明が長くなりましたが、やっとシム調整の手順です。
まず多めにシムを入れてフタを閉めます。
もちろんグリスは塗った状態です。
スプールをはめてハンドルをつけたらスプールを外して写真の状態に。
これでハンドルを回すとシムが多過ぎてギヤがギシギシと最悪な巻き心地のハズ。
強く巻いたら駄目ですよ。笑
ここから最適なクリアランスを目指してシムを減らしていきます。
ある程度までくるとハンドルを手前に引っ張って巻いたら異音がするとか、押し付けて巻いたら調子がいいとかって言う具合になってきます。
引っ張っても早く巻いてもスローに巻いても気持ちよく回るところが最適なクリアランスってことです。
何度もバラして組んでの繰り返し。
自分の満足がいくところがゴールです。
ね、必要なのは根気だけです。笑
ダイワのリアルフォーが搭載されてるリールはシム調整が楽チン。
写真のように左側のプレートを開けるだけでシムにアクセスできます。
バラさないで良いので作業しやすい。
ダイワもシムのサイズは番手で違うので、お使いのリールに合うサイズですね。
シム調整はこれで完了です。
ここからは芯だしのお話。
シム調整と芯だしはセットと言えます。
ドライブギヤとメインシャフトの芯だしについてです。
芯だしとはセンター探しと思って良いかと。
できる限り接触するパーツとパーツの摩擦を少なくしてあげるわけです。
ではでは、手順です。
まずはドライブギヤの芯だしから。
シム調整時と同じようにスプールを外してハンドルをつけた状態に。
ローラークラッチに接触する名前のわからないパーツも外して摩擦がないようにします。
この状態でドライブギヤの芯だしをします。
芯だしはネジの締め加減の調整です。
こんなんで巻き心地ってめちゃ変わるんです。
ある程度ネジを締めてから、全部のネジを緩めたり締めたりしながら、ハンドルを回して最も軽い巻き心地を探します。
本当にちょっとずつです。
あと時々カンカンと叩いてみて。
ドライブギヤとベアリングの微妙なズレもこれでなくなるので。
満足のいく巻き心地になったら完了です。
永遠にやってしまうのである程度のとこでやめないと1時間とか普通に過ぎちゃう。笑
続いてメインシャフトの芯だし。
メインシャフトとローラークラッチも接触してるパーツです。
メインシャフトがローラークラッチのど真ん中を通るように調整してあげると、摩擦が少なくなって巻きも軽くなるわけです。
ローラークラッチの芯だしもネジの締め加減で調整します。
やることは同じです。
ローラークラッチのネジを緩めり締めたりで微妙な角度を調整するわけです。
巻き心地が最も軽いところが正解。
スプールを時々かぶせて回してみるのもわかりやすいかもですね。
同じく満足のいくところまで。笑
シム調整と芯だし知ってたでしょうか。
文章にすると難しいけど、手順が分かれば何度かやるとたぶん慣れるかと。
ゆるり的には道具さえあれば誰でもできると思うし慣れるとスピードも早くなります。
内容はだいぶマニアックですが。笑
ボディのズレ、ギヤやパーツの痛みがなければ、ビックリするくらい良い巻き感のポイントが必ず何処かにありますよ。
最後になりますが、メンテナンスや改造は自己責任でお願いしますね。
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